7月22日、さいたまスーパーアリーナ「ドラゴンクエスト・ライブスペクタクルツアー」を観に行きました。
元々僕と奥さんの誕生日が共に7月ということで、毎年7月は1日だけ出かけたり旅行したりしているんだけど、今年はテレビでこのショーを知って、半ば勢いとノリで申し込んでしまったという感じです。
といっても、僕は小1のときにファミコンの「ドラゴンクエスト3」を骨の髄まで遊び尽くしたことから始まり、本編シリーズはもちろんモンスターズシリーズやトルネコシリーズにも手を出すくらいには大好きなのだ(じつはDSの「9」とオンラインの「10」は未プレイなので「大ファン」とは言えなくなってしまった…)。
で、奥さんはほとんどドラクエをプレイしたことがないのだけど、最近はスマホの「星のドラゴンクエスト」を一緒にチマチマやっているので、全く知らないということはない。
「じゃあ、誕生日だし、30周年だし、いっちょ申し込むか!」と、せっかくだから「小さなメダル」が付いてくるプレミアムチケットをゲットしたのであった。
ネタバレはしたくないので、細かい感想は描かないけど…なんちゅーか、上のイラストにある通り「この席からじゃ見えない部分が多いよー!!」という感じ。
位置的にはかなり前の方で、階段状に高くなっていく座席(スタンド席)のもっと前。
そこにパイプ椅子のようなものが並べられているという感じなので、ステージ自体はもっと高いし、でも近いし……つまりあんまり見えないのであった(!)
平地にパイプ椅子だから、とりあえず見えるのは前の人の頭、頭、頭……。
今回演出を担当された金谷かほり女史のインタビューには
「会場の真ん中に360度お客様に囲まれているステージを作っています。この形であれば、どこに座っているお客様も等しくショーの世界に入っていくことができて、「この席でよかった」と思う体験が出来るからです。」
とある。
ステージの構造は事前情報である程度知っていたから、自分の座席から見えない部分が多々あるだろうことは覚悟していたけど、真ん中のメインステージすら何が起きてるかたまに分からなくなるくらいには見えなかったのはちょっと面食らった。
「この席でよかった」どころか「絶対あそこの席の方がいいじゃん!!」と終始思ってました。
「同じ金額払ってんのになあ…」と不公平感は募るばかり。
すぐ目の前にサブステージがあるけど、そこに来るのは何故かヤンガスばかり。
来るといっても基本ただ立ってるだけで、こちらのステージで重要なシーンが繰り広げられることはあまりなかったかな。
まあ、繰り広げられたとしてもステージが高すぎてやっぱり何も見えないんだけど…。
ゾーマとか、ラーミアの巫女さんとかめちゃくちゃ遠いとこでイイ感じのシーンをやってるんだけど、ただでさえ距離があるのに、プロジェクションマッピングの垂れ幕(?)と鉄骨みたいな支柱(←これがいちばん邪魔してる!)で視界は遮れてるもんだから、もうほとんど何も見えない。
アリーナはいつも僕らの見えないとこで戦っていた印象。
「この席でよかった」と思えたのは、やられたモンスターが目の前を通過してハケていくところとポールダンスのお姉さんが近くで見られたところ。
実際メインのショーがよく見えない分、ポールダンスのお姉さんばっかり見てたから!!
まあ「よかった」と自分を納得させでもしなくちゃあ、後方斜め上あたりの席がウラメシくてしかたがないからね!!
とまあ、散々ネガティブなことを書いてきましたが、ショー自体は良く出来ていたと思います。
この手の「舞台化」「実写映画化」でよくある「原作をなにも分かっていない!」という違和感のようなものは全くといっていいほど無かった。
衣装やモンスターデザイン(ほぼ原作のまま)、楽曲の使い方、ちょっとした小ネタなどなど、スタッフの「ドラクエ愛」のようなものを感じることができたし、出演者もイメージを崩さない配役&熱演でとても良かったと思います。とくに芋洗い坂係長のトルネコと今回いちばん忙しかった(!?)パノン(田中精さん)には拍手を送りたいと思います。
ただ、このへんの感想も難しいんですよねー。
だってアクションがどうだとか、演出がどうだとか、そーゆーの評価出来るほどちゃんと見えてないからね!(苦笑)
ワイヤーは「釣られてる感」満載でしたが…。
とにかく座席の問題は大きいと思う。
「日本初のアリーナショー」ということで、これからまだまだ改良というか課題というか、そういうのはあるんじゃないかなあと思ったり思わなかったり。
ちなみにプレミアムチケットの特典として、前述の小さなメダルの他に「メダル王に謁見できる」というものがある。
写真は撮ったけど、これから観る人のために載せないでおきます。
グッズは何も買わなかったけど、なんだかんだで記念に冒険の書だけ買いました。
※追記
ネットの感想を見ると「素晴らしかった!」という称賛の一方で「全然見えなかった」というパイプ椅子組の嘆きもチラホラ。
このへんは完全に運なので、これから観る人でもしパイプ椅子に当たってしまったら……「見えない」という前提で違う楽しみ方を見出すことをオススメします(笑)