変なおくさん エピソード4

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★今回から4コマ漫画で描きつつ、細かい部分を文章化しようと思います。

 

 

 

まあ、上の漫画の通りなのだが、彼女は人のオナラを嗅ぐのである。

理由は分からない。

そして僕はというと、知る人ぞ知るオナラマスター。

オナラを愛し、オナラに愛された男である。

 

そういう意味では需要と供給が満たされた良い夫婦関係かもしれない。

…いやいや、僕はなにもオナラを、ましてや悪臭を供給しているわけではない!

出ちゃうものは出ちゃう。

 

しかも最近(…かどうかは不明だが…昔から?)、これが妙にクサイ。

基本的に自分のオナラの臭いというものは、そこまで「クサイッ!!」と感じないものである。

いや、別にそれに関して知り合いなどにインタビューしたことはないが、たぶんそうなのだ。フグが自分の毒で死なないのと一緒である。たぶんそうなのだ。

 

ところが、ここ最近は自分のオナラがちょっと自分でも不快感で堪らなくなるくらいクサイ(…ときがたまにある。たまにね!)。

「こ、この臭いって……もう出ちゃってるんじゃない?」と自分でも疑うくらいにはクサイ。あまりの予想以上の臭さに、ヒザから崩れ落ちそうになるくらいにはクサイ。

わりと離れたところにある空気清浄機の臭いセンサーが、放屁後わずか1秒でパワー全開で働きだすくらいにはクサイ。なんなら、放屁と同時にセンサーが感知するくらいにはクサイ。

 

ここで誤解のないように言っておきたいのは、僕だってオナラが臭ければそれなりに恥ずかしい気持ちにはなるのだ。

確かに、家にいるときはオナラキングの名に恥じぬテクニックとパフォーマンスを如何なく発揮してはいるが、僕としてはどちらかというとそのサウンドを楽しんでほしいのであって、臭いに関してのレビューはいらないのである。

 

ところが彼女はいつしか、サウンドよりも臭いに関心を持つようになってしまった!

 

しかもその品評会の場は、あろうことか「こたつ」である!

これにはオナラプロフェッサーこと僕もさすがに面食らってしまった。

この業界の「にぎりっ屁から」という常識をいともたやすく乗り越えてしまった。いきなり黒帯である。

 

さらに恐ろしいことにコタツから顔を出し、手でバツのポーズ。

「バツ?臭いってこと…?」

「あんまり臭いしない」

 

別の日には、満面の笑みでマルのポーズ。

「それはつまり…」

「超~くせえぇぇぇぇ!!おっぷッ!うひょ~~ッ!!くせえ~!!」

と何度もコタツに顔を突っ込む始末。

 

この屈辱と恥ずかしさ。お分かりいただけるだろうか?

オナラの臭いを精査されるということは、自分の体内が丸見えにも等しい。

「プッ」や「ブオッ」や「プスー」というサウンドに命を懸けている我々オナラマイスターにとっては許しがたい行為である。

 

ちなみに子供の頃「ブォむぅーーん」という摩訶不思議なオナラを出せたレジェンド体験を僕は今も忘れない。

 

…このコーナーの趣旨と変わってきそうなので、そろそろ筆を置きます。