似顔絵ご注文作品(37)/遺影に似顔絵、という選択

8月11日、午後6時半頃、1本のお電話をいただきました。

 

それはこんなお問い合わせでした。

「8月17日にお葬式があり遺影を飾りたいのですが、手持ちの写真では作るのは難しいと葬儀屋さんにも言われ…。そこで似顔絵はどうだろうと探していたら浜田さんの絵を見つけて…」

 

ざっくり言うと、こんな感じのお電話でした。

 

実は8月11日にご注文(しかも営業時間以降のご注文なので、この時点でお申込みをしても、8月12日のご注文扱い)だと、本来は8月17日までには間に合いません。

お急ぎ便をご利用いただいても制作・発送まで1週間はいただいています。

 

…ですが!

 

結果から言うとお受けしましたし、電話でお話しているときのかなり早い段階から僕の中では「これは前日(16日)までに届けよう!」と思ってました。

 

理由は二つあって、ひとつは「すべてのお客様のご要望を可能な限り叶えたい」というスタンスが基本にあるからです。

でも、一応ある程度のルールを設けなければ無茶苦茶になってしまうので、建前として「最短8日でお届け」みたいな書き方をしています。

 

ちなみに、お電話の受付時間も12:00~18:00(定休日:水曜)と出してますが、18時以降や水曜でも可能であれば電話に出ます。

 

もうひとつの理由は「お客様が良い人そうだった」からです(笑)

「客を選ぶのか!」って怒られそうですが、選びます。

選ぶっていうとちょっと語弊がありますが、似顔絵はすべてゼロからのオーダーメードですし、「絵を描く」なんて行為は気持ちがノらなければいいものは描けません。

 

例えば下のAさんとBさん、

 

A「両親の結婚記念日に渡します。父はゴルフが好きなのでクラブなど持たせてください。メガネはなしでお願いします。母はバラが好きなのでバラの花束を持たせて、全体的には黄色っぽい背景でお願いします」

 

B「(無言で写真だけ送信)」

 

どちらの作品も同じ熱量で描けますか?って話です。

 

Bさんの注文はどういう気持ちで、僕は何を表現すればいいのか??わからないじゃないですか。

AIとかじゃなく人間が描いてるんですから、そりゃあ「このお客様の気持ちに応えたい!」とか、その逆の気持ちになるとか、いくらでもありますさァ!

あ、手は抜かないです。どんな作品もいい加減に描いたことはありません。

そこは誤解のないように!

 

で、そのお電話のあとにすぐサイトからご注文をいただき、お写真も確認しました。

それがこちらです。

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写真自体が40年近くも前のものでかなり厳しそうでしたが、よっぽどのことがない限り「描けない」ということはありません。

 

ちなみにこれくらいの画質、サイズ感のお写真から描くのは普段であればお断りするか、もっと良い写真を送ってもらいます。

 

たまーにですけど、明らかに自分たち家族やカップルの似顔絵の依頼で、もっと良い条件の写真を(少なくても自分自身の顔は)すぐに撮れるはずなのに、これくらいのサイズ感のお写真を送ってくる方がいますが、それはやめてください!

 

誕生日だったり、ウェディングだったり、華やかで楽しい似顔絵を描かなければならない(お客さんとしても当然それを望んでいるはず)のに全然笑ってない集合写真とか渡されても「んあぁぁぁぁぁ!!??」ってなります。人間だもの。

 

より良い食材で料理できるなら、そっちで作った方が絶対おいしくなるでしょ!?って話です。

 

せめてせめて「写真がこれしかないです」くらい言って欲しいところです。

無言でこのサイズ感、画質の写真を送ってくる人に対しては「これもう冷やかしだろ!」って思ってます。

思ってますなんてもんじゃないですね。めっちゃプリプリしてます。だって人間だもの!!!

  

で、お話を今回のご依頼の件に戻します。

予定より文章が長くなってしまったので、ちょっと駆け足でいきます。

 

拡大してもこれが限界だったのですが…

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翌日、なんとか下描きは描けましたし、1発でOKをいただきました。

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あ、髪形はお電話での打ち合わせを元にアレンジしています。

そして完成がこちらです。

 

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髪型以外にも細かい部分のリクエストをいただき、それを元に仕上げました。

もちろん15日に発送、無事前日の16日にお届け出来ました!

 

後日、実際に祭壇に飾った時のお写真を送っていただきました。

 

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遺影としての似顔絵を描いたのは初めてではなかったのですが、こうして実際に使用されている写真を見たことは今までありませんでした。

なんとも不思議な気持ちです。

 

数日後、すぐにお客様からお電話をいただき、お喜びの声を直接頂戴いたしました。

 

どれくらい喜んでいただいたかというと、そのまま30分も電話で話し込んでしまうくらいでした!(笑)

 

似顔絵お届け後にお客様からメールをいただくことはいっぱいありますが、直接お電話でお話しすることはなかなかありませんので、僕としてもとても有意義でした。

 

遺影に似顔絵を。

選択肢としては十分ありだと思いますが、そこをアピールしたことは今までありませんでした。ちょっと考えてみようかな。

 

というわけで、今回は遺影をがっつり特集させていただきました。

 

今回のように、お問い合わせいただければ可能な限りご要望にはお応えします。

実際、サンプルには出せないような描き方でも描いちゃったりすることもありますし、納期も表示してるものより早くしちゃったりしてますんで、是非お電話なりメールなりで何でも訊いてください。

 

ちなみに小さいお子様やペット用のネームプレートみたいなものも作れたりするのですが…

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この商品は「にがおえレインボー」のサイトのどこを探しても載ってません。

新しい商品をを増やすと注文フォームなども変わってくるので、それらを分かりやすく作るのもなかなか難しいんですよねえ。

サイズも今はA3サイズが一番大きいんですが、実はずいぶん前にA2の紙は買ってるんです!

そんな感じなので、お問い合わせいただければ色々と対応可能ですので、まずはご連絡いただきたいと思います。

 

といったわけで、幅広くやっていますので今後ともよろしくです。

 

 

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studio-rainbow.com