もうすぐ5周年!キャンセル率ほぼゼロ!…だがしかし!

f:id:rainbow_hamada:20201021010242j:plain

 

 

 

 

もうずっと忙しいのでブログを書く余裕もないのだけど、今のこの気持ちをどこに吐き出してよいやらでとりあえず書く!!

 

「忙しい」というのは2種類…いや3種類あって、1つは単純に「注文数が多い」というもの。もうひとつはちゃんと注文してくれない人が多い(後述)」こと。3つ目は「その両方」

で、今はまさに「その両方」

 

「ちゃんと注文してくれない人」というのはどういうことか。

 

例えば注文時のアドレスが間違っているとか、エラーになって送れないものとか。それ自体はまあ仕方ないとは思うけど、その後のフォローが何もないとかなり困る。

 

「自動返信がない人は今後も連絡出来ませんよ!」とか「絶対にこっちは翌営業日18時までに連絡するよ!ないときは(お客さん側に)何らかの不備があるよ!」とか目立つところに書いてあるし、対処法も問い合わせ方法も全部書いてある。

 

にもかかわらず!

そのまま音沙汰ないのはまだいいとして、5日後くらいに「注文したけど連絡がありません。忙しいんですか?」とか呑気なメールが来たりすると「いやああああああああ!!!」ってなる。忙しいから返さないとかあるわけないじゃない…仕事なんだから。

そういえば何年か前に写真も一切送ってこないのに「注文したのに似顔絵が届きません。何故ですか?」と言われたことも…驚愕。

 

他にも

・何度も同じ内容で注文する人。

→そのたびにこっちはメールをする。

 

・料金や納期のお知らせを見てキャンセルする人。

→「お金払えないのでキャンセルします」とか(まず料金表見よう…)。

 

・納期を勝手に設定する人。

→相談には乗るけど堂々と無理言わないで。

 

・明らかに基準に満たない写真を送ってくる人。

 

写真に関してはよく「この写真で大丈夫ですか?」と言う人がいるが、そのセリフをそっくりそのままお返ししたい。

 

画質がモザイクとか下向いているとかみたいな判別不能なものを除いて、基本的にはどんな写真からでも描けますよ。でも仕上がりは全然違うから。

 

料理が近いかな。

「良い写真」というのは国産肉とか高級食材とか、そういうのをもらった状態。そこにお客さんから「背景は海でポーズはおまかせします。服は1枚目に送ったもので描いてください」なんて言われるとまさに最高のレシピ。

「良くない写真」というのは安い食材みたいなもの。

 

どんな食材でもプロだからそれなりの料理は出来るけど、味は変わるに決まってるじゃん!

 

 

まあ僕らはプロで、年がら年中似顔絵やイラストのことを考えているから、一般のお客さんがそのへんのニュアンスを理解しきれないのは分かる。

だけど「どんな写真でも同じ人なんだから一緒でしょ」とか「プロなら分かるでしょ」みたいな考えの人はちょいちょい居て、それによって仕事に支障が出るのはやっぱり許せない部分もある。

 

分からない人はGoogleの画像検索で「明石家さんま」で調べてみてほしい。

全く笑ってない写真のさんまが出てくるので、それをじーっと見るのだ。

もはやそれはさんまでもなんでもない渋いオジサンにしか見えなくなるから。

 

その1枚だけを元に似顔絵を描いた場合、写真そっくりに描いてもさんまには見えないと思う。

 

もちろん分かっている人はいっぱいいる。

そういう人たちはしっかり(というか普通に)サイトなりメールなりを読んでくれてるし、発送まで本当にスムーズに進む。そして喜んでくれる。

 

でも読まない人にはいちいち説明しなくちゃならない。

「この写真だと髪型が全く分かりませんよ」とか「金額は料金表に書いてありますよ」とか、返信を強いられる。

この作業が結構バカにならなくて、そういうのが3~4件続くだけでかなりキツイ。

精神的にではなく、スケジュールとか物理的に。

 

 

で、本当に書きたかったことはここからなんだけど…。

 

ざっくり言うと「お急ぎで依頼されて下描きをやったがキャンセルになった」という話。

 

しかも修正案もなし

「ちょっと似てないと思うので、ご縁がなかったということで」的な事を言われ。

 

これのナニがアレかというと、まず第一に(下描き段階のキャンセル自体、この5年で0.3%以下の超レアケースなのだが)、注文後すぐに電話で問い合わせがあったこと。

 

その内容が「さっき注文したのだが今回の注文は下描きを見てのキャンセルは無料か?」というもの。これにはびっくりした。

注文時にすでに下描きキャンセルを視野に入れていることに。そんな人は初めてだったから。

一瞬「お急ぎ便の場合はどうしよう…」と頭に過ぎったが、現時点のルールでは(今回の制作料金の場合)下描きの時点で無料キャンセル出来るので、それを伝えた。

そもそも下描きキャンセル自体があってないようなルールなので、ガッツリ問い合わせを受けたことに嫌な予感はビンビン。

 

そしてさらに「納期はもう少し早くならないか?」と。

そういうわけでその(大阪のおじさんから)電話があったのが夕方遅くだったが、次の日の昼過ぎには下描きを送った。

上記の理由で嫌な予感はしていたが、案の定というか、マサカというか、とにかくキャンセルである。

 

さきほど「下描き段階でのキャンセルは0.3%以下」と書いたが「似てない」という理由で、ましてや修正もなしにキャンセルをもらったのは初めて。

しかもどんどん忙しくなっているこの時期に…!

 

ちなみに人によっては色付けでかなり印象が変わるタイプの人もいます。

堀が深かったり頬骨が出てる人は漫画タッチだとグイッと特徴として線で描けるけど、僕のようなタイプは色の濃淡で表現したりするので(特に女性)、下描き段階では印象が違って見える場合がある。

いずれにしても「全然似てない」というのは制作手法上あり得ないし、そう思うんだとしたら色が入ったものが全く想像出来ないか、写真の写り方が良くないかのどちらか。

 

今回のことは怒りというよりは、ちょっと悲しい。

僕はお客さんの要望は可能な限り叶えたいと思うし、どんな無茶な納期もたぶん断ったことはないと思う。

「自分の睡眠時間なりなんなりをちょっと犠牲にすれば、まあなんとかなるよな」といつも思うし、作品には下描き段階でフルパワーで描いてる。

にもかかわらず、注文時に下描きキャンセル前提のような話をされたり、無理な納期を引き受けたことも、写真が条件を満たしていないこともお構いなしでこの結果かと。

 

てゆーか不思議なのは「男の方は似ていて気に入った」のなら女性の方も修正すれば変わると思わない??色々解せない。

 

 

本当は下描き時点でのキャンセルはやりたくないんですよ。

だって下描きは仕事のほとんど全てだもの。残りは物理的に時間をかけるだけで、魂や神経を消費するのは下描きだから。

 

それを軽視されたくないけど、絵を描かない人には分からないだろうし「下描きが気に入らなかったらキャンセル出来ますよ」って言ったほうが絶対に安心するだろうし。

 

それでも下描きキャンセル自体は限りなくゼロに近いからこれまで通りにするとして…「お急ぎ」はキャンセル不可にしようかなあとは思い始めてる。

 

まあそんなとこです。