【まじめな話】もはや中傷!?勘違いクレームと仕事への自負

独立して4年半、僕は仕事上で謝罪やお詫びをしたことが一度もない。

謝罪やお詫びをしなければならない状況を生んだことがないからだ。

 

 

絵の制作はもちろん、お客様とのやりとりから諸々の確認事項、発送前の最終チェックに至るまで、すべて一人(と、Saiのサポート)でやってきた。

 

特に「指定配達日時」は絶対にミスしてはならないし、そうならないようなシステムも(超アナログだけど)考えに考えて作り上げた。

注文自体のやりとり、つまりメールなどの定型文の内容も今だに定期的に読み返して「ここに1行加えた方がいいのでは?」とか「こうするだけで読みやすくなるのでは?」など、改良し続けている。

 

さて、そんな中にあって、ある早朝、お客様からこんなメールが3件続けて飛び込んできた。

 

 

 

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▲相当お怒りなのが分かる。特に「こんな非常識なところ」という1文はかなりショッキング。

 

 

これを見て「ついにやってしまったか!?」と一瞬よぎったが、すぐに「いや、そんなはずはない!指定日の話なんて一度も出てなかった!」と強く思った。仕事に関する記憶力だけは自信がある。

 

そういうわけで朝の7時半にパソコンを開き、今までのすべてのやりとりをチェック。

 

ところで、ウチの発送までの流れは以下になる。

 

 

1.下描きにOKをもらう。

2.「お振込みの案内」と「お届け予定日」を伝える。

「お届け予定日」は例えば「8月11〜14日」となっていた場合、11日以降であればいつでも(15日でも17日でも9月でも)日時指定が可能なこと、3日以内に日時指定のご連絡が無かった場合は「11〜14日」のいずれかにランダムで送ること、発送完了後にお知らせすること、が記載してある。

3.入金確認、発送。

 

という流れ。

だから、2→3の間に何の連絡も無ければ、例えば13日着で手続きする。

今回も全く同じ流れで遂行したのだが……発送完了メールを送ったあと、翌日早朝に上の画像のメールが来たのだ。

 

相手方に訊くと「振り込み案内は来たけど、発送に関するものは来ていない」という。

いや、そんなことはあり得ないのだ。だって、それらはひとつのメールにまとめられているから。

実際、入金もされてるし3分後には既読されているのだから、確実にメッセージは届いているのだ(ちなみにやりとりはメールかLINE、どちらかを選べる)。

 

結論から言うと……こちらのLINEメッセージを「すべて見る」を押さないで最後まで見なかった、という話。

だから前半の振り込みに関するところだけ読んで、後半の発送の案内は見なかったと。

ただ、それだけ。

 

それに気づいたお客様、そのあと一言だけメッセージ。

 

 

「気づかなくてすいません。お手数おかけしました」

 

 

今回このやりとりをブログに載せようと思ったのは、なにも愚痴りたいとか晒したいとか、そうことではなく、「しっかりと読まないことが如何に不幸な結末になるか」ということをお伝えしたいと。

 

ウチで似顔絵を頼む場合、サイトをある程度一通り見て、注文後は届くメールをすべて1回最後まで読んでもらえば、不明点はほとんど生まれないはずなのだ。

実際、お客様からの感想には絵はもちろん「とても分かりやすかった」「流れがスムーズだった」という評価を非常に多くいただく。

 

でもどんなに考え抜いて試行錯誤して作った文章も、読んでもらえないならもうどうしようもない。

 

 

そして最後にこれだけ。

似顔絵はオーダーメードです。「あなただけ」のために作っているのです。

あなただけに向けた作品は中途半端な気持ちでは作れません。

要望を汲み取ったり、誰から誰へのプレゼントなのかを意識したり、時には指定日や住所からお客様一人ひとりのストーリーを想像したり。

それらをスムーズに行うためのシステム作りもまた作家としての仕事のひとつであり、すべてが僕のプロとしての自負となっているのです。

 

勘違いとはいえ「こんな非常識なところ」という発言をなさったことに対する謝罪はいただきたかった。

 

昨今の話題にも繋がるけど、よく調べもしないで人を責めるのはやっぱりよくないですよ、ね。

 

 

さて、お仕事がたくさん待っているので、また。